投資により早期退職(FIRE)を目指す

投稿日:2024/10/21  更新日:-/-/-

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    この記事では以下内容がわかります。
  • FIREの分類(バリエーション)
  • 投資によりFIREする場合のシミュレーション結果の確認

目次

本ブログの目的は、シミュレータを使ってご自身に合わせたライフプランを作り上げることです。
ライフプランは、思い描いている生き方・生活環境等、人それぞれ状況が異なるためご自身に合わせる必要があります。
本記事以外にも様々なシミュレータをご用意していますので、ご利用してみてください。

今回は投資の早期退職(FIRE)についての記事となります。


早期退職(FIRE)とは?

早期退職(FIRE)とは、「Financial Independence, Retire Early」の略で、日本語では「経済的独立と早期退職」と訳されます。
FIREムーブメントは、通常の定年よりもずっと早く、たとえば30代や40代で仕事を辞め、自由な生活を送ることを目指すライフスタイルや考え方です。
そのためには、経済的に独立して、働かなくても生活できるだけの資産を築く必要があります。

FIREの基本的な考え方

経済的独立:
働かなくても生活費を賄うために、十分な資産を築くこと。
資産からの投資収益や貯蓄を使って生活できる状態を目指します。
通常、年間生活費の25倍の資産を目標にする「4%ルール」が使われます。
このルールは、年間生活費の約4%を資産から取り崩して生活すれば、資産を減らしすぎずに生涯生活できるという考えに基づいています。

早期退職:
一般的なリタイア年齢(60〜65歳)よりもずっと早い段階、例えば30代や40代で退職を目指します。
早期退職後は、好きな活動に時間を費やしたり、趣味や家族との時間を優先したりすることができるようになります。

FIRE達成に向けた主なステップ

支出を抑える:
生活費を最小限に抑えることで、より多くのお金を貯蓄や投資に回します。
無駄遣いを避け、シンプルで質素な生活を送ることが一般的です。

収入を増やす:
副業や投資を通じて収入を増やす努力をします。
収入が増えれば、その分早く必要な資産を築くことができ、早期退職の実現が近づきます。

投資:
貯蓄だけではなく、資産運用を行うことで、資産が時間とともに増えていくようにします。
株式や不動産などに投資することが一般的です。投資の収益が、将来的な生活費をまかなう手段となります。

FIREの分類(バリエーション)

FIREには、個人の目指す生活スタイルや経済状況に応じたさまざまなバリエーションが存在します。
これらのバリエーションは、それぞれ異なる目標や手段を取りながらも、最終的には「経済的独立」と「早期退職」を目指している点で共通しています。

Lean FIRE(リーン・ファイア)

Lean FIREは、必要最低限の支出で生活する形のFIREです。
このスタイルを選ぶ人は、非常に質素でシンプルな生活を送り、生活コストを極限まで削減します。
その結果、FIRE達成のために必要な資産額が少なくなり、より早く経済的独立を達成することが可能になります。

特徴:
食費や住居費、交通費などを厳しく管理し、贅沢を避ける。
ミニマリストのライフスタイルに近い。
都市部よりもコストの低い地方や海外での生活を選ぶことも多い。

利点:
早くFIREを達成できる。
低コストで持続可能な生活ができ、経済的なリスクを減らす。

課題:
節約を徹底するため、物質的な豊かさを追求しない生活スタイルが求められる。
不測の支出や医療費など、最低限の貯蓄だけでは対応できないリスクもある。

Fat FIRE(ファット・ファイア)

Fat FIREは、ゆとりのある生活を維持しながら早期退職を目指す形です。
Lean FIREとは対照的に、生活水準を下げず、むしろ贅沢な生活を送りたいという人向けのFIREスタイルです。
このため、FIREを達成するためには、かなりの資産を築く必要があります。

特徴:
高級な住居、旅行、外食、趣味など、より豊かな生活スタイルを維持する。
大都市などの生活コストが高い地域でも暮らせる。
投資や副業を通じて高い収入を得ている人が多い。

利点:
退職後も贅沢や快適さを享受できる。
不測の事態や健康問題にも余裕を持って対応できる財力がある。

課題:
FIRE達成までに必要な資産額が大きく、リタイアまでに長い時間がかかることがある。
収入が高い仕事を維持するためのストレスや労働が長引く可能性がある。

Barista FIRE(バリスタ・ファイア)

Barista FIREは、完全にリタイアするのではなく、資産運用による収益とアルバイトやパートタイムの収益を得ながら早期退職を目指す形です。
これにより、フルタイムの仕事からは解放されますが、アルバイトなどで必要な生活費をおぎないます。
生活費の一部を労働により補うことができるため、完全なFIREよりも早く達成することが可能です。

特徴:
アルバイトやパートタイムの仕事(雇用形態で働く)など、比較的軽い業務を行いながら生活する。
フルタイムの仕事をやめて、生活費の一部を補うために働く。

利点:
フルタイムの仕事をやめて自由な時間を増やしながら、生活費をカバーできる。

課題:
経済的に完全な独立ではないため、引き続き一定の労働が必要。
完全リタイアのような自由な生活には到達していない。

Coast FIRE(コースト・ファイア)

Coast FIREは、ある時点までに必要な資産を築き、その後はその資産を運用しながら、追加の貯蓄を行わずに生活するスタイルです。
この形では、早期に大きな貯蓄を達成し、その後フルタイムで働き続けても、楽な仕事に切り替えてもよいです。
そして、資産が時間とともに成長するのを待ちます。
資産が十分に成長すれば、完全なリタイアが可能となります。

特徴:
一度資産を築いた後は、追加の貯蓄をせずに資産の自然増を待つ。
経済的独立はまだ完全ではないが、将来的にFIREが見込まれる。

利点:
必要な資金を築いた後は自由にお金を使うことができる。
リタイア後の生活費は投資による成長が賄う。

課題:
資産の成長が計画通りに進まないリスクがある。

Side FIRE(サイド・ファイア)

Side FIREは、資産運用による収益と好きな仕事などの勤労収入を組み合わせて生活するスタイルです。
経済的独立に必要な全額を資産運用に頼るのではなく、働き続けることで足りない分を補うため、完全リタイアは目指さずに生活の自由度を高めることが特徴です。
これにより、早期にリタイアすることが難しい人でも、資産形成を進めながら、フルタイムの仕事から解放されて自分のペースで生活することが可能になります。

特徴:
資産運用からの収益と好きな仕事などの勤労収入を組み合わせて生活する。

利点:
フルタイムの仕事を続ける必要がないため、時間的・精神的な余裕が生まれる。
FIRE達成後も、収入の一部が残るため、より安定した生活が送れる。

課題:
完全なリタイアが達成されないため、引き続き働く必要がある。
継続的に収入を得るための努力が求められる。

それぞれのFIREについて

FIREのバリエーションには、節約を徹底するLean FIREから、贅沢な生活を維持するFat FIRE、部分的な労働を続けるBarista FIREやCoast FIRE、そしてSide FIREなど、さまざまなスタイルが存在します。
どのスタイルを選ぶかは、個々の価値観や生活スタイル、目標に大きく依存します。
それぞれのFIREスタイルには利点と課題があり、自分に最適なアプローチを見つけることが重要です。

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ご自身に合わせたシミュレーション結果

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早期退職(FIRE:Financial Independence, Retire Early)を達成するためのシミュレーションは、 リタイアまでの期間、貯金、投資利率とリタイア後の生活費を考慮し、毎月の積立額を計算します。
これにより、早期退職を実現するために必要な条件と目標を明確にし、計画的に資産を管理する手助けをします。




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