生命保険の保険金を見直す

投稿日:2024/3/20  更新日:2024/7/19

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    この記事では生命保険にかかわる以下内容がわかります。
  • 残された家族が受け取ることができるお金(遺族年金・団体信用生命保険)
  • 将来どの程度の金額が必要なのか
  • ご自身の状況に合わせた生命保険の必要保障額

目次

本ブログの目的は、シミュレータを使ってご自身に合わせたライフプランを作り上げることです。
ライフプランは、思い描いている生き方・生活環境等、人それぞれ状況が異なるためご自身に合わせる必要があります。
本記事以外にも様々なシミュレータをご用意していますので、ご利用してみてください。

今回は生命保険についての記事となります。
現在ご自身が加入をしている保険金額で残された家族がどのような生活を送るのか様々なパターンをシミュレーションしてみます。
また、環境は個々の状況によって異なりますので、記事の最後にご自身に合わせて、シミュレーションをすることもできます。


(具体例)保険金額はいくらが妥当か?

以下の条件でシミュレーションをしてみます。

・会社員の夫が亡くなった
・妻は30歳
・子供は1人で0歳
・子供は高校までは公立、大学は私立(文系)
・残された家族の月の不足金額は15万円
・遺族年金を受給する
・持ち家であり団体信用生命保険(通称 団信)に加入

必要な生命保険額は「0」万円
※子が22歳で独立するとした場合の必要金額となります

シミュレーション結果の説明

子供の年齢が22歳までに必要な金額は約1200万円となりました。
必要以上の生命保険へ加入すると月々の保険料が上がり、生活が苦しくなってしまいます。
月々支払う生命保険料と夫が亡くなるという不測の事態に備え、バランスに見合った保険を選択する必要があります。
生命保険額を計算するうえで、受け取ることができるお金があります。
「遺族年金」、「団信」がそれにあたり、以降で詳しく説明をします。

受け取ることができるお金

遺族年金とは

遺族年金は、一家の働き手の方や年金を受け取っている方などが亡くなられたときに、ご家族に給付される年金です。
亡くなられた方の年金の加入状況によって、「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」のいずれか、または両方の年金が給付されます
具体的には次のようになります。

遺族基礎年金:
国民年金に加入していた方が亡くなった際に活用できる制度です。
子どものいる配偶者や子どもが年金を受け取れます。
子どもの有無がポイントで、子どものいない方は対象外です。
家計を支えていた親が亡くなった際に、子どもの生活を守るための制度です。

寡婦年金:
自営業等の夫が亡くなった場合に配偶者が受け取る年金です。
以下の条件が該当します
夫が国民年金の第1号被保険者として保険料を納めた期間が10年以上であること。
夫と妻が10年以上継続して婚姻関係にあったこと(事実上の婚姻関係も含む)。
夫に生計を維持されていたこと。
年金額は、夫の第1号被保険者期間だけで計算した老齢基礎年金額の4分の3です。

遺族厚生年金:
会社員や公務員など厚生年金に加入していた方が亡くなった際に支給される年金です。
遺族厚生年金は、亡くなった方の老齢厚生年金の報酬比例部分の4分の3の額とされています。
被保険者期間が300月(25年)未満の場合は、報酬比例部分の計算において300月とみなします。
例えば「ねんきん定期便」をご確認いただき被保険者期間が300月(25年)未満の場合は以下により計算できます。
老齢厚生年金 ÷ 厚生年金加入月 × 300 × 3/4

中高齢寡婦加算:
会社員や公務員など厚生年金に加入していた方が亡くなった際に支給される遺族厚生年金についての加算です。
40歳以上65歳未満で、夫が亡くなった際に生計を同じくしている子供がいない妻。
夫が亡くなった後、遺族基礎年金と遺族厚生年金を受けていたが、子供が18歳に達したために遺族基礎年金の受給ができなくなった妻。
妻が遺族厚生年金を受ける際に年額612,000円が加算されます。

FIREするための支出の見直し 遺族年金 無料シミュレーション


遺族年金は、配偶者や子供などの扶養家族が受け取ることができる年金です。
具体的な受け取り額は、扶養家族の人数、年齢、家庭の収入状況などに基づいて計算されます。
遺族年金の金額は、亡くなった方の収入や加入していた年金制度により異なります。
また、遺族年金は生活費や教育費、医療費などを支える重要な収入源となるため、正確に確認することが大切です。
このようにして、遺族が安心して生活を続けるための支援が提供されます。

以下を想定した概算を確認するためのシミュレータとなります
・夫が亡くなった
・妻または子がいる
・妻が65歳以降は老齢年金の支給があるが含まれていない









団体信用生命保険(通称 団信)とは

団信は、住宅ローン契約者が万一のことが起きた際に、保険会社が住宅ローン残高を保障してくれる制度です。具体的には、住宅ローン契約者が死亡または所定の高度障害状態になった場合、保険金が支払われます。
以下に団信の詳細を解説します。
団信の仕組み:
一般の生命保険と異なり、団信は住宅ローンを提供している金融機関と契約を結びます。被保険者は住宅ローン契約者であり、万一の際に保険金は金融機関に支払われます。
保障内容:
一般的な団信(特約なし団信)では、死亡・高度障害時に保険金が支払われます。
特約付き団信には、がんや三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)などの疾病保障が付いています。
保険料:
通常、団信の保険料は住宅ローンの金利に含まれており、契約者が別途負担する必要はありません。
特約付き団信の場合、保険料は金利に上乗せされることがあります。


残された家族は将来どの程度の金額が必要なのか

ライフイベント


月々の生活費だけではなく、突発的な支出にも備え生命保険料を計算する必要があります。
以下に代表的なライフイベントを示します。

FIREするために必要な将来の支出を確認
ライフプランにおける大きな支出(ライフイベント)
無料シミュレーション


ライフイベントの総額の計算を行います。

ライフイベントとは、人生の中で重要な節目となる出来事を指します。
例えば、結婚、出産、就職、退職、転居などが含まれます。
これらのイベントは、個人の生活や計画に大きな影響を与えるため、ライフプランシミュレーションなどで考慮されることが多いです。
人生の大切なターニングポイントを意識することで、より計画的な生活設計ができるようになります。

ご自身に合わせたライフイベントの編集・追加も可能となっております。

総額:11106.1万円

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ご自身に合わせた生命保険のシミュレーション

いかがでしたでしょうか?
最後に、ご自身の状況に合わせたシミュレータをご用意しております。
生命保険の保険金額の算出に、ご活用いただければと思います。

FIREするための支出の見直し 生命保険の必要額算出 無料シミュレーション


必要保障額のシミュレーションでは、まず、家族の生活費、教育費など、将来の支出を詳細に計算し、支出の総額を見積もります。
その上で、遺族年金や保険金など、残された家族が生涯にわたって受け取る収入を考慮します。
このシミュレーションを行うことで、家族が安心して生活できるために必要な保障額を正確に把握し、適切な保険商品の選択をサポートします。

参考値として子が独立するであろう22歳までの必要額を表示します。
以下を想定した概算を確認するためのシミュレータとなります
・夫が亡くなった
・妻または子がいる
・妻が65歳以降は老齢年金の支給があるが含まれていない

夫の状況について

子について
1人目の子の情報

2人目の子の情報

参考:
・令和5年度子供の学習費調査の結果について
・(参考2)国公私立大学の授業料等の推移
・令和5年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について

住居について

支出について

遺族年金について
厚生年金の報酬比例の年金

(※1)住宅ローンの「団信(団体信用生命保険)」は、住宅ローン返済中に死亡や障害があった場合、借入残高をゼロにして家族の住宅を守る保険です。


「本サイトについて」
本サイトは、国家資格である「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」の資格を持つ専門家が監修しています。
ファイナンシャル・プランニング技能士とは、個人や家庭の資産管理、ライフプランニング、税制や保険に関する知識を活かして、適切なアドバイスを行う資格者です。