NISAを始める。なぜ始めたほうがいいのかをシミュレータを使って確認。

投稿日:2024/10/23  更新日:-/-/-

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本ブログの目的は、シミュレータを使ってご自身に合わせたライフプランを作り上げることです。
ライフプランは、思い描いている生き方・生活環境等、人それぞれ状況が異なるためご自身に合わせる必要があります。
本記事以外にも様々なシミュレータをご用意していますので、ご利用してみてください。

今回はNISAについての記事となります。
投資をする場合としない場合の比較。金利による最終的な資産の違いを解説します。
また、環境は個々の状況によって異なりますので、記事の最後にご自身に合わせて、シミュレーションをすることもできます。

目次

なぜNISAを始めたほうがよいのか

投資をする理由は、将来のお金を増やすためです。銀行に預けているだけでは利息がほとんどつかず、物価が上がるとお金の価値が下がってしまいます。
しかし、株や債券などに投資をすると、長い時間をかけてお金が増えるチャンスがあります。
さらに、投資で得た利益を再び投資することで、利益がどんどん増えていく「複利効果」も期待できます。
早めに投資を始めると、将来の大きな目標に向けた資金を効率的に作ることができます。

最も有名な投資信託の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」で、シミュレーションをしてみます。
通称:オルカンという愛称で呼ばれているものです。

・平均年利:9 %
・毎月の積立額:3万円
・投資する期間:30年

毎月3万円を積み立てると資産が5倍近くになっていることがわかります。
投資をうまく活用することで、早期退職(FIRE)も夢ではないことがお分かりいただけるのではないでしょうか

新NISAとは

2024年から始まった新しいNISA制度は、従来のNISA(少額投資非課税制度)を大幅に見直し、より使いやすく、長期的な資産形成を促進するために改定された制度です。
この新NISAでは、非課税投資枠が拡大され、非課税期間が無期限となるなど、多くの改善がなされています。
これにより、長期的な資産運用を考える人々にとって、より効果的なツールとなりました。

2024年からの新NISA制度の主な特徴

1. 非課税期間の無期限化

- 以前のNISA制度では、一般NISAで最長5年、つみたてNISAで最長20年という非課税期間が設定されていましたが、2024年からの新NISAでは、非課税期間が無期限となります。
- これにより、一度NISA口座で購入した金融商品は売却するまでずっと非課税で保有することができ、資産を長期的に運用することが可能になります。

2. 年間投資額の拡大

- 2024年の新制度では、投資できる金額の上限が大幅に引き上げられました。
- 年間投資上限額は、最大で360万円。
- この上限額は、2つの枠に分かれています:
   1. つみたて投資枠:年間最大120万円
   2. 成長投資枠:年間最大240万円
- 総枠として1,800万円。
- これにより、より多くの資金をNISA口座で運用できるようになり、資産形成のスピードが向上します。

3. 生涯投資枠の設定

- 新しいNISA制度では、生涯の非課税投資枠が設定されています。これにより、個人が生涯で1,800万円までの投資を非課税で行うことができます。
- そのうち、成長投資枠の上限額は1,200万円となります。
- つまり、つみたてNISAのような少額でコツコツと積み立てるスタイルと、より大きな投資を行うスタイルの両方がバランスよく利用できる仕組みになっています。

4. つみたて投資枠と成長投資枠の併用

- 新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能です。
つまり、つみたて投資枠で長期の安定的な投資信託を積み立てながら、成長投資枠では個別株やETFなどのよりリスクが高いがリターンの期待できる投資商品を選ぶことができます。
- これにより、安定と成長をバランスよく取れる柔軟な投資戦略を立てられるようになりました。

5. 投資可能商品

- つみたて投資枠では、長期の資産形成を目的とした一定の条件を満たす投資信託やETFが対象になります。主に、リスクが抑えられた商品が中心です。
- 一方、成長投資枠では、これまでの一般NISA同様、個別株式やETF、リスクの高い投資信託なども選べるため、短期的に大きなリターンを狙う投資も可能です。

新NISAのメリット

1. 非課税期間が無期限:従来の制度では非課税期間に制限がありましたが、無期限となったことで、長期間にわたって資産運用が可能となり、複利効果を最大限に享受できます。
2. 投資枠の拡大:年間360万円までの投資が非課税になるため、従来よりも多くの資産をNISA口座で運用できるようになり、リターンを大きく期待できます。
3. つみたてと成長の両立:つみたて投資枠での安定的な長期投資と、成長投資枠でのリスクを取った投資を併用することで、自分の投資目的やリスク許容度に応じた柔軟な資産形成が可能です。
4. 投資初心者にも優しい:特に、つみたて投資枠では金融庁が選定した比較的リスクの低い商品が多いため、投資初心者でも安心して始められます。

新NISAのデメリット・注意点

1. 投資リスクは存在:新しいNISAでも、投資である以上、元本割れのリスクは存在します。特に、成長投資枠では個別株やリスクの高い商品も選択肢に含まれるため、市場の変動によるリスクを理解しておく必要があります。
2. 生涯投資枠の制限:生涯での非課税投資枠は1,800万円までという上限があるため、投資を長期にわたって続けたい場合は、この制限に注意する必要があります。

おすすめの証券会社

資産運用を始めるなら、SBI証券と楽天証券がおすすめ

資産運用を始める際、証券会社の選択は非常に重要です。
日本国内には数多くの証券会社がありますが、中でも特に信頼性が高く、使い勝手の良い証券会社としてSBI証券と楽天証券が挙げられます。
これらの2つの証券会社は、初心者から経験豊富な投資家まで幅広く支持されており、それぞれが魅力的なサービスを提供しています。
この記事では、SBI証券と楽天証券の特徴と、それらがなぜ資産運用のスタートにおすすめかをご紹介します。

1. SBI証券の魅力

SBI証券は、日本最大手のネット証券で、取引手数料の安さや豊富な投資商品が特に人気です。
また、初心者から上級者まで多くの投資家が利用しており、幅広いニーズに対応する充実したサービスが魅力です。

SBI証券の特徴

手数料が安い:SBI証券は、特に国内株式取引や投資信託の購入において手数料が非常に安く設定されています。
初心者でも負担なく取引を始めることができるため、資産運用のスタートには最適です。

豊富な投資商品:株式、投資信託、ETF、外国株式など、投資商品が非常に多彩です。
特に、米国株やETFの取り扱いが豊富で、国際分散投資を考えている人にとっては大きな利点です。

NISAやiDeCo対応が充実:SBI証券は、NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)にも対応しており、税制優遇を活かした長期投資が可能です。
これにより、将来の資産形成を効果的に進めることができます。

SBI証券がおすすめの理由

SBI証券は、取引手数料の安さと豊富な投資商品のラインナップが特徴で、初心者から上級者まで幅広い投資家に対応しています。
特に、米国株の投資や積立投資に強みを持ち、低コストで長期的な資産運用を目指す人に最適な選択肢です。

2. 楽天証券の魅力

楽天証券もまた、日本の主要ネット証券の一つで、特に楽天グループのサービスと連携した利便性の高さが特徴です。
楽天経済圏を活用するユーザーにとっては、ポイント還元や使い勝手の良さから非常に人気があります。

楽天証券の特徴

楽天ポイントで投資ができる:楽天証券では、楽天ポイントを使って投資信託を購入することが可能です。
普段の楽天市場や楽天カードの利用で貯まったポイントを活用して、実際のお金を使わずに投資をスタートできるため、初心者にもハードルが低いです。

楽天経済圏との連携:楽天証券は、楽天市場や楽天銀行、楽天カードなど、楽天グループの他サービスとの連携が強力です。
楽天銀行を使って楽天証券に入金するだけでポイントが貯まるなど、楽天経済圏を利用する人には多くのメリットがあります。

初心者向けの学習コンテンツが充実:楽天証券では、投資初心者向けにわかりやすい解説動画や記事が多数用意されています。
これにより、投資に関する知識を深めながら、安心して取引を進めることができます。

つみたてNISAとiDeCoのサポート:楽天証券もまた、つみたてNISAやiDeCoに対応しており、長期の資産形成を支援するためのプランが豊富です。
楽天ポイントを使ってつみたてNISAを始められるため、少額からの投資を考えている人にぴったりです。

豊富な投資商品:楽天証券では、国内外の株式、投資信託、ETF、外国債券など幅広い金融商品が用意されています。
投資初心者から上級者まで、ニーズに応じた商品が見つかります。

楽天証券がおすすめの理由

楽天証券は、楽天ポイントでの投資が可能であることや、楽天グループとの連携が強力な点が魅力です。
特に、楽天経済圏を活用している人にとってはポイントの活用や連携サービスのメリットが大きく、投資を始めやすい環境が整っています。
少額からでも投資を始めたい、あるいは楽天ポイントを効率的に活用したい人にとって、楽天証券は理想的な選択肢です。

3. SBI証券と楽天証券を選ぶべき理由まとめ

どちらの証券会社も、初心者から経験者まで満足できる充実したサービスを提供していますが、特に以下のポイントで優れています。
手数料の安さ:SBI証券も楽天証券も、取引手数料が低く設定されており、初心者でも気軽に投資を始めることができます。
豊富な投資商品:両社ともに株式、投資信託、ETF、外国株式など、投資商品の選択肢が広いです。
つみたてNISAとiDeCo対応:両社は長期投資向けのNISAやiDeCoにも対応しており、税制優遇を活用した資産形成が可能です。

おすすめの投資信託

資産形成を考える多くの人にとって、投資信託は初心者でも手軽に始められる手段として非常に人気があります。
中でも、三菱UFJ国際投信が提供する「eMAXIS Slimシリーズ」は、低コストで高品質な商品として多くの投資家に支持されています。
特に、以下の2つの投資信託は「王道中の王道」として人気を集めており、長期的な資産形成に向けた鉄板の選択肢です。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

それぞれの投資信託の特徴と、なぜ資産形成の王道とされているのかをご紹介します。

1. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

特徴

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、世界中の株式市場に幅広く分散投資ができる投資信託です。
日本、米国、欧州、新興国といった様々な地域の企業に投資することで、世界経済の成長を享受できる商品です。
約50カ国の株式に投資し、時価総額に基づいて自動的に配分されるため、個別株の選定やリバランスを考える必要がありません。

なぜおすすめか?

1本でグローバル分散投資が可能:この商品1つで、世界中の株式市場に分散投資ができます。
リスク分散の効果が高く、1つの国や地域に依存せずに資産を運用できる点が大きな魅力です。

低コスト:eMAXIS Slimシリーズは、運用コストが非常に低いことで知られており、手数料が安い分、投資家が得られるリターンを最大化できます。
信託報酬が非常にリーズナブルです。

長期の資産形成に最適:全世界の株式に投資するため、個別の国や企業に依存するリスクが少なく、長期的な運用に適しています。
世界経済全体の成長を享受しやすい商品です。

自動的に市場に合わせた配分:市場の変動に応じて時価総額比率が調整されるため、投資家自身がリバランスを行う必要がありません。
これにより、投資経験が少ない初心者でも手間をかけずに運用できます。

こんな人におすすめ

長期的に安定して資産を増やしたい人。
世界経済全体に投資してリスク分散を図りたい人。
1本で広範な分散投資をしたい初心者。

2. eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

特徴

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、米国の代表的な株価指数であるS&P500に連動する投資信託です。
S&P500は、米国の大手優良企業500社で構成されており、米国経済を代表する指数として広く知られています。
Apple、Microsoft、Amazon、Googleといった世界をリードする企業にも投資できるため、米国経済の成長を享受する最も手軽な手段です。

なぜおすすめか?

米国経済の強さを反映:米国は、長期にわたって経済成長を続けており、世界の中心的な経済大国です。
S&P500は、その中でも特に影響力のある大企業を集めた指数であり、これら企業の成長を享受することができます。

低コストで高パフォーマンス:eMAXIS Slimシリーズは信託報酬が非常に低く、米国株投資のコストを最小限に抑えられます。
運用の手数料が少ないため、長期的に投資家が得るリターンが高くなる可能性が期待できます。

長期投資に最適な商品:S&P500は過去の実績から見ても、長期的に堅実なリターンを上げており、10年以上の長期投資で大きな資産成長が見込まれます。
複利効果も相まって、時間をかけて資産を大きく成長させたい人に最適です。

世界をリードする企業に投資:S&P500に含まれる企業は、テクノロジー、ヘルスケア、消費財など様々な分野で世界をリードしています。
これにより、単一の産業や企業に依存せず、米国経済全体に投資することができます。

こんな人におすすめ

米国経済の成長に賭けたい人。
長期的に大きなリターンを狙いたい人。
信頼できる米国大手企業に投資したい人。

どちらを選んでも長期投資の王道

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、どちらも資産形成を目指す投資家にとって王道とされる投資信託です。
全世界株式(オール・カントリー)は、世界経済全体に投資してリスクを分散したい方に最適です。グローバルな視点で広く分散投資することで、1つの国や地域の経済状況に左右されるリスクを軽減します。
一方、米国株式(S&P500)は、米国経済の力強い成長を狙いたい方に向いています。米国は世界の経済をリードしており、その成長性を享受したい方におすすめです。
どちらも運用コストが非常に低く、長期で資産を増やすことを目指す投資家にとって、安定した選択肢です。投資初心者から上級者まで、長期的な資産形成を考えている人にとって、この2つの投資信託はどちらも最適な選択肢となります。

投資による資金の増加をシミュレーション

最後に、投資の収益を計算するシミュレータをご用意しております。
投資金額の算出に、ご活用いただければと思います。

FIREするために資産運用を考える 投資の収益計算 無料シミュレーション


投資の利回りをシミュレーションすることで、具体的な投資成果を予測します。
このシミュレーションでは、初期投資額、運用期間、期待利回り、毎月の積立額を考慮し、最終的な投資収益を詳細に計算します。
これにより、投資のパフォーマンスを理解し、将来の財務計画をより効果的に立てることが可能となります。

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ファイナンシャル・プランニング技能士とは、個人や家庭の資産管理、ライフプランニング、税制や保険に関する知識を活かして、適切なアドバイスを行う資格者です。