シミュレーションを使って将来の収支を確認
ライフプランが赤字になった場合の対策も紹介

投稿日:2024/3/3   更新日:2024/6/16

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目次

この記事について

本ブログの目的は、シミュレータを使ってご自身に合わせたライフプランを作り上げることです。
ライフプランは、思い描いている生き方・生活環境等、人それぞれ状況が異なるためご自身に合わせる必要があります。
本記事以外にも様々なシミュレータをご用意していますので、ご利用してみてください。

今回は生涯収支についての記事となります。
目的のないやみくもな節約をしていないでしょうか?
やみくもな節約を続け疲れてしまっていないでしょうか?
若いころから貯金しておけばよかった・・・
若いころにもっとお金を使うべきだった・・・
そんな後悔をしないために、この記事はどれだけ節約すべきかその目安をシミュレーション使ってお答えします。
また、ご自身に合わせたシミュレーションもできるようになっております。


単身(勤労者)の収支シミュレーション

まず、単身者のシミュレーションしてみます。見積もり値は一部に統計局の情報と使用しております(※1)

・月の手取り収入28万円(平均年収432万円 / 手取り年収341万円)
・退職金1000万円
・生活費15万円
・住宅費5万円
・年金14万円

(※1)政府統計の総合窓口(e-Stat) 家計調査 / 家計収支編 単身世帯 詳細結果表

シミュレーション結果

単身者のシミュレーションはこのような結果となりました。
定年時には最高資産は約5,500万円となります。そこから100歳までの間に3,000万円まで資産が減少する結果となりました。
男性の平均年齢は81歳、女性の平均年齢は87歳ということから、4,000万円ほど自由に使える金額があるということになります。

生活費の内訳は以下となります。

用途分類金額
食費43,617
光熱・水道11,489
家具・家事用品5,163
被服及び履物5,173
保健医療6,580
交通・通信26,266
教養娯楽21,458
その他の消費支出30,837
合計150,583

3人家族のシミュレーション

次は3人家族をシミュレーションしてみます
こちらも見積もり値は一部に統計局の情報と使用しております(※2)

・月の手取り収入52.5万円(平均年収856万円 / 手取り年収630万円)
・退職金2000万円
・生活費34万円
・住宅費10万円
・支給年金28万円

(※2)政府統計の総合窓口(e-Stat) 家計調査 / 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表

シミュレーション結果

3人家族のシミュレーションはこのような結果となりました。
95歳付近から資産はマイナスとなります。
100歳以上でも資産を残しておきたい、また不測の事態のため蓄えを残しておきたいのであれば、
退職後は現役時代より生活水準を落とす必要があります。

生活費の内訳は以下となります。

用途分類金額
食費85,874
光熱・水道23,096
家具・家事用品14,475
被服及び履物13,278
保健医療14,545
交通・通信61,784
教育23,488
教養娯楽34,637
その他の消費支出65,537
合計336,714


ご自身のシミュレーション

ライフプランシミュレーション

いかがでしたでしょうか?
もしかしたら、ご自身の収支と大きく異なっていたかもしれません。
ご自身の収支をシミュレーションすることもできますのでご活用ください。
また、大きな支出(ライフイベント)のシミュレータも併用することでより精度が高いライフプランを構築することが可能です。

FIREを目指すための現状把握
ライフプラン診断
シミュレーション


ライフプランシミュレーションは、将来の収支を予測するための便利なツールです。

現在の生活を続けた場合、将来の収支がどのようになるかを視覚的に確認できます。

家族構成、収入状況、そして将来の計画を入力することで、具体的な未来の赤字・黒字をグラフで示します。

このシミュレーションを使用することで、将来の経済的なリスクを事前に把握し、計画的な生活設計が可能となります。

現在の生活スタイルを基に、より安定した未来のための具体的な対策を立てる手助けとなります。

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ご自身について


人生における大きな支出(ライフイベント)シミュレーション

ライフプランを検討する上で定期的な支出だけではなく、大きな支出(ライフイベント)も考慮する必要があります。
例えば以下のようなライフイベントが存在します。
住居・教育費は上記シミュレーションに含まれておりますが、その他含まれていないものがないかご確認ください。


FIREするために必要な将来の支出を確認
ライフプランにおける大きな支出(ライフイベント)
無料シミュレーション


ライフイベントの総額の計算を行います。

ライフイベントとは、人生の中で重要な節目となる出来事を指します。
例えば、結婚、出産、就職、退職、転居などが含まれます。
これらのイベントは、個人の生活や計画に大きな影響を与えるため、ライフプランシミュレーションなどで考慮されることが多いです。
人生の大切なターニングポイントを意識することで、より計画的な生活設計ができるようになります。

ご自身に合わせたライフイベントの編集・追加も可能となっております。

総額:11106.1万円

もしライフプランが赤字になったら

もしライフプランが赤字になっている場合は、ライフプランを見直す必要があります
知っている方もいるかもしれませんが、有名なお金の方程式は以下となります。
総資産 = 収入 - 支出 + (資産 × 運用利回り)

総資産を増やすには以下が必要となります。
・収入を増やす
・支出を減らす
・投資を始めてみる 「(資産 × 運用利回り)」の部分

次の章では具体的にどのようにすべきかを見ていきます。


支出を減らすには

代表的な大きな支出を以下となります。
・住宅の見直し
・自動車コストの見直し
・保険の見直し
・無駄遣いの見直し

住宅の見直し

人生の中で住居にかかる費用は最も金額が高くなるものなので、住宅コストを見直すことは効果的です。
以下のシミュレータにて経過年数における総額の確認、賃貸と持ち家のコストを比較することが可能です。
私がシミュレーションした結果では、約40年程で持ち家のほうが金銭的に優位となる結果となりました。
住居においてどの程度金額をかけるのかにご活用ください。

FIREするための住居の支出の見直し 持ち家vs賃貸 無料シミュレーション


持ち家と賃貸、それぞれの総額をシミュレーションすることで、将来的な経済的負担を見積もることができます。
例えば、持ち家を購入する場合は、ローンの利子や固定資産税、メンテナンス費用などが考慮され、総額が算出されます。
一方、賃貸の場合は月々の家賃や駐車場代などを含めた総額が計算されます。
これにより、長期的な視点でどちらがより経済的に有利かを比較することができます。
このシミュレーションは、将来のライフプランを立てる上で非常に重要な役割を果たします。

一軒家
マンション
賃貸



※シミュレーション期間は80年です。
それ以上の期間の設定は無視されます。

※「頭金の支払い」、「住宅ローン控除」、「持ち家の土地や建物の売却」は考慮していません。



自動車コストの見直し

自動車にかかる費用も人生の中で大きな金額となります。
以下シミュレータにて自動車購入から維持費までシミュレーションすることが可能です。
もし、今の自動車がライフスタイルに合っていないようであれば買い替えをおすすめします。
例えば、結婚、子供の独立によって必要な自動車も変わってきますし、 13年以上経過した自動車のより多くの税金を支払うこととなります。
自動車について見直してみてはどうでしょうか?

FIREするための支出の見直し 自動車の費用 無料シミュレーション


自動車にかかる費用をシミュレータで確認することで、購入から維持、運用に至るまでの総合的な費用を詳細に把握できます。
具体的には、購入価格、保険料、燃費、定期点検や税金など、様々な要素を考慮して計算されます。
このシミュレーションにより、自動車を所有することで発生する全てのコストを理解し、経済的な負担を前もって予測することができます。


目安となるデータに切り替わり、入力値はリセットされます。
車両について

排気量
重量

維持費

燃料関係

維持費(その他)



保存リスト


保険の見直し

続いて保険です。生命保険であれば必要な額の試算が可能となりますので、試算してみることをおすすめします。
また、医療保険についても加入内容が充実しているほど安心かもしれませんが、月々の支払いも多くなり生活を圧迫することとなります。
貯金でまかなえるものは精査し、本当に必要な保険を検討する必要があります。
保険については相談してみることをおすすめします。

FIREするための支出の見直し 生命保険の必要額算出 無料シミュレーション


必要保障額のシミュレーションでは、まず、家族の生活費、教育費など、将来の支出を詳細に計算し、支出の総額を見積もります。
その上で、遺族年金や保険金など、残された家族が生涯にわたって受け取る収入を考慮します。
このシミュレーションを行うことで、家族が安心して生活できるために必要な保障額を正確に把握し、適切な保険商品の選択をサポートします。

参考値として子が独立するであろう22歳までの必要額を表示します。
以下を想定した概算を確認するためのシミュレータとなります
・夫が亡くなった
・妻または子がいる
・妻が65歳以降は老齢年金の支給があるが含まれていない

夫の状況について

子について
1人目の子の情報

2人目の子の情報

参考:
・令和5年度子供の学習費調査の結果について
・(参考2)国公私立大学の授業料等の推移
・令和5年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について

住居について

支出について

遺族年金について
厚生年金の報酬比例の年金

(※1)住宅ローンの「団信(団体信用生命保険)」は、住宅ローン返済中に死亡や障害があった場合、借入残高をゼロにして家族の住宅を守る保険です。

FIREするための支出の見直し 定期医療保険の損益分岐点計算 無料シミュレーション


医療保険の損益分岐点を計算することで、どの時点で保険が元を取れるかを明確にし、費用対効果を判断できます。
損益分岐点の計算には、保険料、自己負担額、給付金などを考慮し、保険を維持するためのコストと受け取る可能性のある給付金を比較します。
この情報を基に、現在の保険契約の適切性を評価し、必要ならばより有利な条件の保険への見直しを検討することが可能です。

例えば以下シミュレータの初期設定では、保険料880円、入院1日5000円の保険に加入。
7日間入院した場合の損益分岐点を計算しています。

支払う保険料

受け取ると仮定する保険金


※定期医療保険とは、契約期間中に病気やケガによる医療費を保障する保険です。
契約が満期を迎えると保障がなくなり、そのタイミングで保険内容を見直すことができます。
終身医療保険と比べて保険料が割安で手厚い保障を持つことが特徴です。


無駄遣いの見直し

最後に無駄遣いの見直しを行うことも効果的です。
例えば150円の飲み物を30年間にわかり毎日購入し続けると約160万円もの金額となります。
生活の中でついついお金を使ってしまうものを見直してみるのもよいと思います。

FIREするための支出の見直し 無駄遣い 無料シミュレーション


毎日購入する飲み物の生涯コストや、毎月の光熱費、携帯電話料金、食費が生涯でどれくらいかかるか等ご自由にシミュレーションします。 これにより、より効果的な予算管理や、無駄を減らすための具体的な対策を検討できます。


データ追加

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総額:0

追加リスト



投資を始めてみる 「(資産 × 運用利回り)」の部分

運用利回りとは投資によりどの程度の金額を収益化できたかという割合になります。
投資をしていないのであれば、ライフプラン構築のうえで投資を検討してみてはいかがでしょうか?
運用利回りを上げることで資産を急激に増やすことが可能です。


FIREするために資産運用を考える 投資の収益計算 無料シミュレーション


投資の利回りをシミュレーションすることで、具体的な投資成果を予測します。
このシミュレーションでは、初期投資額、運用期間、期待利回り、毎月の積立額を考慮し、最終的な投資収益を詳細に計算します。
これにより、投資のパフォーマンスを理解し、将来の財務計画をより効果的に立てることが可能となります。

投資情報

収入を増やすには


収入を増やす方法は様々ありますが、転職を考えてみるのはいかがでしょうか?
職業別、年齢別の平均年収は以下となります。
もしご自身の年収が平均とかけ離れているのであれば年収増加が期待できます。


FIREするために収入を上げる 転職の目安となる職種別、年齢別の平均年収


職種別および年齢別の平均年収に関するデータは、労働市場の動向や給与水準を理解するために非常に役立ちます。
これらのデータで各職種における年齢層ごとの平均年収を詳細に把握することが可能です。
キャリアプランニングや給与交渉の際に、実際のデータに基づいた情報を得ることで、より有利な立場を築くことができます。
また、業界全体の傾向や、特定の職種における賃金についても洞察を深めることができます。


年齢
会社の規模

参考:
賃金構造基本統計調査 / 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種
※「きまって支給する現金給与額 × 12 + 年間賞与 その他特 別給与額」にて計算した値を平均年収としています



最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
ライフプランの見直しのきっかけになれば幸いです。

「本サイトについて」
本サイトは、国家資格である「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」の資格を持つ専門家が監修しています。
ファイナンシャル・プランニング技能士とは、個人や家庭の資産管理、ライフプランニング、税制や保険に関する知識を活かして、適切なアドバイスを行う資格者です。